ブログ一覧に戻る
勉強法
上級者ほど多読をやる理由

上級者は「勉強」をやめている——英語多読という習慣の話

英語が上手い人を見ていて、不思議に思うことがある。あの人たち、いつ勉強しているんだろう。

単語帳を開いている様子もない。文法のドリルをやっている気配もない。なのに英語のニュース記事をさらっと読んでいるし、海外のPodcastを通勤中に聴いている。英語に触れてはいるけれど、そこに「勉強している」という力みがない。

僕はある時期から、この違いが気になっていた。自分は机に向かって英語を「やっている」のに、上手い人たちは英語を「浴びている」。その差はどこから来るのか。

答えの一つが、多読だった。

多読が「一石三鳥」と言われる理由

多読の基本はシンプルだ。自分にとってやさしめの英語素材を、大量に読む。辞書はなるべく引かない。返り読みもしない。わからないところは飛ばして、全体の流れを掴むことを優先する。

一見すると、雑な学習法に見えるかもしれない。でも、この「量を浴びる」アプローチが、英語力に対して驚くほど広い範囲に効いてくる。

読めるようになると、聴けるようになる

多読を続けていると、英語を日本語に置き換えずに理解する感覚が育ってくる。英語の語順のまま、前から意味を取っていく処理が自然にできるようになる。

この処理能力はリスニングにそのまま転移する。英語を前から処理できるようになれば、音声で流れてきても追いかけられる。読める英語は、聴ける英語になる。1日30分の多読を続けると、年間で約100万語の英語に触れることになる。2〜3ヶ月もすれば、読むスピードの変化を自分で感じ取れるようになり、半年以内にはリスニングへの波及も実感できると言われている。

インプットの厚みがアウトプットを変える

多読の効果はリーディングとリスニングだけにとどまらない。大量の英語に触れていると、使えるフレーズや表現の幅が自然と広がる。英語らしい語順や言い回しが体に入ってくる。

スピーキングやライティングで「出てくる英語」の質が変わるのは、このインプットの蓄積があるからだ。上級者が流暢に見えるのは、才能ではなく、日常的に浴びている英語の量が違うからだと僕は思っている。

多読を始めるための4つの原則

多読を実践するにあたって、押さえておきたいルールがある。

一つ目は、素材のレベル選び。内容の80〜90%が理解できるレベルの素材を選ぶこと。背伸びして難しいものに手を出すと、読むこと自体が苦痛になる。

二つ目は、辞書を引きすぎないこと。わからない単語が出てきても、文脈から推測できるなら先に進む。辞書を引くたびに読みの流れが途切れるし、それが積み重なると読書体験そのものが損なわれる。

三つ目は、返り読みをしないこと。日本語の語順に戻して理解しようとする癖を、多読の中で矯正していく。英語を英語の語順で、前から処理する練習だと思えばいい。

四つ目は、つまらなければ変えること。多読において最大の敵は難しさではなく、退屈さだ。興味を持てない素材を義務感で読み続けても、量は稼げない。合わないと思ったら、遠慮なく別の素材に切り替える。

仕事の英語を、AIで読みこなす。

YouTube・Web記事・カメラで取り込んだ英語をAIが読解サポート。
クレジットカード不要・30秒で開始。

7日間無料で試す

素材選びが多読の成否を分ける

多読のルール自体はシンプルだ。でも、実際に始めてみると、多くの人がつまずくポイントがある。素材選びだ。

「80〜90%理解できるレベル」で、かつ「自分が興味を持てる内容」。この2つの条件を同時に満たす英語の素材を見つけるのが、意外と難しい。レベル別のリーディング教材も存在するが、内容が自分の関心と合わなければ続かない。

僕自身、この壁にぶつかった経験がある。そしてそれがきっかけで、Ta-dokuというサービスを作った。YouTubeには英語のコンテンツが膨大にある。テクノロジー、ビジネス、サイエンス、カルチャー。自分が本当に興味のあるジャンルの動画を、AIが学習者のレベルに合わせた多読体験に変換する仕組みだ。好きなコンテンツで多読ができれば、「続ける意志力」に頼る必要がなくなる。

https://ta-doku.com

素材選びの問題さえクリアできれば、多読は驚くほど自然に習慣化する。上級者たちが軽々と英語に触れているように見えるのは、自分に合った素材との出会い方を知っているからだ。

まとめ

  • 上級者がやっているのは「勉強」ではなく、英語に浸る習慣だ

  • 多読はリーディングだけでなく、リスニング・スピーキング・ライティングにも波及する

  • 基本ルールは4つ。レベル選び、辞書を控える、返り読みしない、つまらなければ変える

  • 多読が続くかどうかは、素材選びにかかっている

上級者ほど多読をやる理由は、それが「一番効率のいい勉強法」だからではない。英語に触れること自体が、もう生活の一部になっているからだ。

Aki

Aki

Ta-doku 開発者 / 英語多読実践者

英語多読歴3年。自身の多読経験から生まれた課題を解決するため、YouTube×AI多読サービス「Ta-doku」を開発・運営しています。

プロフィールを見る

仕事の英語を、AIで読みこなす。

YouTube・Web記事・カメラで取り込んだ英語をAIが読解サポート。
クレジットカード不要・30秒で開始。

7日間無料で試す
AIで英語を読みこなす —7日間無料で試す

関連記事

仕事で使う英語が、自然に身につく。

7日間の無料体験で、その変化を実感してください。

7日間無料で試す