
英語リーディング勉強法【速く正確に読むコツ】
英語のリーディングが遅い。何度読んでも頭に入ってこない——そんな悩みを抱える人は多い。
原因の多くは「日本語に訳しながら読む」クセにある。英語を英語の語順のまま処理する力がないと、いつまでも返り読みから抜け出せない。結果として、読むスピードも正確さも伸び悩む。
この記事では、英語リーディングの勉強法を5つ紹介し、速く正確に読むためのコツを解説する。後半では英語の要約のコツにも触れるので、試験対策にも役立つはずだ。
英語リーディングが伸びない3つの原因
勉強法を紹介する前に、リーディングが伸びない原因を押さえておこう。原因がわかれば、自分に合った勉強法が見えてくる。
原因1: 返り読みのクセ
英語を後ろから日本語の語順に直しながら読む「返り読み」は、リーディング速度を大幅に下げる。英語は「主語→動詞→目的語」の順番で意味が組み立てられている。この語順のまま理解する練習が必要だ。
原因2: 語彙力の不足
知らない単語が1文に3つ以上あると、文脈から推測するのも困難になる。最低でも3,000〜4,000語レベルの語彙がないと、リーディングの練習自体が成り立たない。
原因3: 文構造の把握力不足
単語は知っているのに文の意味がわからない——そんな場合は文構造(SVOCM)の把握力が足りていない。主語がどこまでか、修飾語がどの語にかかっているかを瞬時に判断できないと、長い文で意味を見失う。
文構造の基本を身につけたい人は、SVOCMの見分け方と練習問題まとめを先に読むことをおすすめする。
英語リーディングの勉強法5選
ここからは具体的な勉強法を5つ紹介する。上から順にステップアップしていく構成なので、自分の現在地に合わせて取り組んでほしい。
勉強法1: 精読(じっくり読む)
精読は、すべてのリーディング力の土台になる勉強法だ。
やることはシンプル。1つの英文を取り上げて、以下の3つを丁寧に分析する。
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文構造: SVOCMを特定し、文の骨格を把握する
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語彙: 知らない単語を辞書で調べ、文脈の中での意味を確認する
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文法: 関係代名詞、分詞構文、仮定法など使われている文法を特定する
精読のポイントは「量より質」。1日1段落でいい。徹底的に分析して「完全に理解した」と言える状態を作ることが大切だ。
精読の際、文構造の分析に時間がかかるならAIの構文解析ツールを活用するのも手だ。SVOCMを自動表示してくれるので、答え合わせに使える。
勉強法2: スラッシュリーディング
スラッシュリーディングとは、英文を意味のまとまりごとにスラッシュ(/)で区切りながら読む方法だ。
例を見てみよう。
The report / that the manager submitted / last week / contained / several critical errors.
そのレポートは / マネージャーが提出した / 先週 / 含んでいた / いくつかの重大な誤りを
英語の語順のまま、前から順に意味を取っていく。返り読みのクセを矯正するのに最も効果的な勉強法だ。
実践のコツ:
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最初は短い文(15語以内)から始める
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スラッシュを入れる場所は、前置詞句・接続詞・関係代名詞の前が目安
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慣れてきたらスラッシュなしで「頭の中で区切る」練習に移行する
勉強法3: 多読(たくさん読む)
多読は、英語を大量に読むことで「英語を英語のまま処理する力」を養う勉強法だ。
多読のルールは3つ。
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辞書を引かない: 知らない単語は文脈から推測する
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わからなければ飛ばす: 1文がわからなくても先に進む
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つまらなければやめる: 楽しめる素材を選ぶ
大切なのは「8割理解できるレベル」の素材を選ぶこと。難しすぎると挫折するし、簡単すぎると学習効果が薄い。
多読の始め方を詳しく知りたい人は、英語多読の始め方・やり方を完全解説も参考にしてほしい。おすすめのアプリや無料素材も紹介している。
勉強法4: 音読
音読は、目で読むだけでなく口に出すことで、英語の処理速度を高める勉強法だ。
音読が効果的な理由は「声に出すスピード以上に速くは読めない」から。音読で処理速度を上げれば、黙読のスピードも自然と上がる。
効果的な音読のやり方:
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まず精読で内容を完全に理解する
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音声があればネイティブの音声を聞く
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テキストを見ながら音読する(最低3回)
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慣れてきたらシャドーイング(音声に少し遅れて読む)に挑戦する
音読の素材は、すでに精読で理解した英文を使うのがベスト。理解していない文を音読しても効果は薄い。
勉強法5: 速読(タイムプレッシャーをかける)
速読は、制限時間を設けて読むスピードを意識的に上げる勉強法だ。
目安として、英語ネイティブの平均読書速度は約250 WPM(Words Per Minute)。日本人の英語学習者は80〜120 WPM程度が一般的で、まずは150 WPMを目標にするといい。
速読の練習方法:
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時間を計りながら英文を読む
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読了後に内容の理解度をチェックする(8割正解が目標)
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同じ文章を2回目に読んで、スピードの変化を確認する
注意点として、速読は精読・多読の土台があってこそ効果を発揮する。基礎が固まっていない状態で速読だけ練習しても「速いけど正確に読めない」状態になるだけだ。
英語の要約のコツ——読解力を一段上げる方法
リーディング力をさらに高めたいなら、要約の練習が効果的だ。英語の要約力は、英検やTOEICのリーディング問題にも直結する。
要約の3ステップ
ステップ1: 段落ごとの主題を1文で書く
長文をいきなり要約するのは難しい。まずは各段落の主題を1文で書き出すところから始める。
ステップ2: 主題文から要点を3つに絞る
書き出した主題文を眺めて、文章全体の要点を3つに絞り込む。この「絞る」作業が要約の核心だ。
ステップ3: 自分の言葉でまとめ直す
要約のコツは「パラフレーズ(言い換え)」。元の文章の表現をそのまま使わず、自分の言葉でまとめ直す。目安は元の文章の4分の1程度の長さ。
要約が読解力を上げる理由
要約の練習をすると「主題と補足を区別する力」が身につく。これはリーディングの速度と正確さの両方に直結する。主題を素早く見つけられるようになれば、補足部分は流し読みでOKだとわかるからだ。
リーディング練習におすすめのツール
最後に、リーディングの練習に使えるツールを紹介する。
Ta-doku
Ta-dokuは、英語の多読と構文解析を組み合わせたWebサービスだ。
英語の長文を読み込むと、各文のSVOCMが色分け表示される。読みながら文構造を確認できるので、精読と多読を同時に進められる。「精読から多読へのステップアップ」に最適なツールだ。
News in Levels
難易度が3段階に分かれた英語ニュースサイト。Level 1は中学英語レベルから始められるので、多読の入門に向いている。
VOA Learning English
アメリカの国営放送「Voice of America」が運営する英語学習サイト。ゆっくり読み上げる音声付きなので、音読やシャドーイングの素材としても使える。
まとめ
この記事のポイントを振り返ろう。
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リーディングが伸びない原因: 返り読み、語彙不足、文構造の把握力不足の3つ
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勉強法5選: 精読→スラッシュリーディング→多読→音読→速読の順にステップアップ
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要約のコツ: 段落ごとの主題を書き出し、3つに絞り、自分の言葉でまとめ直す
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速読の目安: まずは150 WPMを目標にする
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土台が大切: 精読と多読の基礎なしに速読だけ鍛えても効果は薄い
まずは今日から1日1段落の精読を始めてみよう。文構造を意識しながら読む習慣がつけば、リーディング力は確実に伸びる。Ta-dokuを使えば、構文解析つきで多読ができるので、ぜひ試してみてほしい。
多読用のアプリを探している人は英語多読アプリおすすめ比較【無料あり】もチェックしてみよう。
Aki
Ta-doku 開発者 / 英語多読実践者
英語多読歴3年。自身の多読経験から生まれた課題を解決するため、YouTube×AI多読サービス「Ta-doku」を開発・運営しています。
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