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勉強法
英語多読と英会話どっちが先?最適な順番

英語多読と英会話、どちらを先にやるべきか

「英語多読と英会話、どっちを先にやればいいの?」。英語学習を始めるとき、多くの人がぶつかる疑問だ。

結論から言おう。先に多読(インプット)を固めてから、英会話(アウトプット)に移行するのが効率的だ。

理由は単純で、頭の中に英語の「引き出し」がない状態で英会話をしても、使える表現が限られてしまうからだ。多読で語彙や文法のストックを増やしてから英会話に取り組むと、上達スピードが格段に変わる。

この記事では、第二言語習得研究の知見をもとに、英語多読と英会話の優先順位を解説する。レベル別の最適なバランスと、両方を効果的に組み合わせる方法もわかるので、ぜひ参考にしてほしい。

結論: 先に多読、そのあと英会話が効率的

英語学習では「先に多読でインプットを積み、そのあと英会話でアウトプットする」順番が効率的だ。

この順番が正しい理由は、言語習得のメカニズムにある。僕たちが母国語を身につけた過程を思い出してほしい。赤ちゃんはまず周りの言葉を大量に「聞く」ことから始め、十分なインプットが溜まってから「話す」段階に進む。

第二言語の習得も、基本的には同じプロセスをたどる。まずは大量の英語に触れてインプットを蓄積し、その蓄積をベースに英会話で使えるようにしていく。この順番を逆にすると、引き出しの少ない状態でアウトプットを繰り返すことになり、効率が落ちてしまう。

ただし、「多読が完了してから英会話」という意味ではない。ある程度のインプットが溜まったら、多読と英会話を並行して進めるのがベストだ。重要なのは「最初のフェーズでは多読を重視する」ということである。

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多読を先にやるべき3つの理由

英語多読と英会話のどっちを先にやるか迷ったら、多読から始めることをおすすめする。その理由を3つ解説しよう。

理由1: クラッシェンのインプット仮説が根拠

アメリカの言語学者スティーブン・クラッシェン氏は、第二言語習得において「理解可能なインプット」が最も重要だと提唱した。

クラッシェン氏の「インプット仮説」によると、言語能力は現在のレベル(i)よりも少しだけ高いレベル(i+1)のインプットを理解したときに向上する。つまり、自分の実力よりほんの少し難しい英文を大量に読むことが、英語力アップの鍵になる。

この理論は多読の考え方と完全に一致する。多読では「辞書なしで8割以上理解できる本」を選ぶことが推奨されるが、これはまさに「i+1」レベルの素材に相当する。

理由2: 語彙と表現のストックが英会話の質を上げる

多読で蓄積した語彙や表現は、英会話の「使える武器」になる。

英会話レッスンで「言いたいことが英語で出てこない」という経験はないだろうか。この現象は、頭の中に英語表現のストックが足りないことが原因だ。

多読を続けると、単語帳では覚えにくいフレーズや言い回しが文脈の中で自然に身につく。多読で出会った表現が英会話の場面で「あ、あの表現が使える」とパッと浮かぶようになる。

インプットの量がアウトプットの質を決める。だからこそ、英会話の前に多読で表現のストックを増やしておくことが大切だ。

理由3: リスニング力も間接的に向上する

意外に思われるかもしれないが、多読はリスニング力の向上にも貢献する。

英文を大量に読むと、英語の語順や文構造が体に染み込む。すると、リスニングのときも英語の語順のまま理解できるようになり、「日本語に訳してから理解する」というタイムラグがなくなる。

英会話では相手の発言を聞き取る力が不可欠だ。多読で養ったリスニング基盤があると、英会話レッスンでの理解度が上がり、より有意義な会話練習ができるようになる。

英語多読の完全ガイドでは、多読の始め方から効果的な進め方まで詳しく解説しているので、合わせて参考にしてほしい。

英語多読と英会話の効果比較

多読と英会話では、伸びるスキルが異なる。それぞれの効果を比較して整理しよう。

比較項目英語多読英会話
語彙力大幅に向上する限定的
文法理解文脈の中で自然に身につく実践的な文法感覚が身につく
リーディング力直接的に大幅向上ほぼ変化なし
リスニング力間接的に向上する大幅に向上する
スピーキング力ほぼ変化なし直接的に大幅向上
発音向上しない大幅に向上する
学習コスト低い(月額1,000円前後)高い(月額数千〜数万円)
学習場所どこでも可能静かな場所が必要
1人で完結できる相手が必要
継続しやすさ高い(自分のペースで進められる)中程度(予約が必要な場合も)

この表を見ると、多読と英会話は「得意分野」が異なることがわかる。多読はインプット系スキル(語彙・リーディング・文法)に強く、英会話はアウトプット系スキル(スピーキング・リスニング・発音)に強い。

つまり、どちらか片方だけでは英語力のバランスが偏る。両方を組み合わせることが、総合的な英語力を身につける最短ルートだ。

レベル別の最適バランス

英語多読と英会話のどっちにどれだけ時間を割くかは、自分の英語レベルで変わる。以下のバランスを目安にしてほしい。

レベル多読 : 英会話理由
初心者(TOEIC 〜400点)8 : 2まずは基本的な語彙と文構造のインプットが最優先
初中級(TOEIC 400〜600点)7 : 3語彙が増えてきたら少しずつ英会話を取り入れる
中級(TOEIC 600〜800点)5 : 5インプットとアウトプットを同じ比率で進める
上級(TOEIC 800点〜)3 : 7十分なインプットがあるのでアウトプット重視

初心者はインプット重視

英語初心者(TOEIC400点以下)は、学習時間の8割を多読に使おう。

この段階では基礎的な語彙と文法が足りていないので、英会話をしても「言いたいことが言えない」状態が続く。まずは多読で英語の基礎体力をつけることが先決だ。

残りの2割で簡単な英会話フレーズの練習やシャドーイングを取り入れると、インプットがアウトプットに結びつく感覚がつかめる。

中級者は半々に

TOEIC600〜800点レベルになったら、多読と英会話を半々にしよう。

この段階ではインプットの蓄積がある程度あるので、英会話で実際に使ってみることで「知っている英語」が「使える英語」に変わる。多読で新しい表現をインプットしながら、英会話でそれを使う練習をする。このサイクルが回り始めると、英語力の伸びが加速する。

上級者はアウトプット重視

TOEIC800点以上の上級者は、学習時間の7割を英会話やスピーキング練習にあてよう。

上級者はすでに十分な語彙と文法知識を持っている。足りないのは「瞬時に英語を組み立てて話す力」だ。多読は3割に減らしつつ、英会話でアウトプットの精度とスピードを磨くフェーズに入る。

多読と英会話の効果的な組み合わせ方

英語多読と英会話のどっちも取り入れるなら、組み合わせ方が重要だ。ここでは実践的な方法を3つ紹介する。

方法1: 多読で読んだ内容を英会話のネタにする

多読で読んだ記事や本の内容を、英会話レッスンで話題にしてみよう。

たとえば、英語のニュース記事を読んだら、その内容について英会話レッスンで意見を述べる。多読で仕入れた語彙や表現をそのまま会話で使えるので、インプットとアウトプットが直結する。

オンライン英会話ではフリートピックのレッスンを選べることが多い。「今日読んだ記事について話したい」とリクエストすれば、多読の成果を英会話に活かせる。

方法2: 週間スケジュールで分ける

平日は多読、週末は英会話というようにスケジュールで分けるのも効果的だ。

曜日学習内容時間の目安
月〜金英語多読(通勤時間やスキマ時間)1日15〜30分
土曜オンライン英会話レッスン25〜50分
日曜多読 + シャドーイング30〜60分

平日は忙しいので、場所を選ばない多読に集中する。まとまった時間が取れる週末に英会話レッスンを入れると、無理なく両方を続けられる。

方法3: 同じテーマで多読→英会話の順に取り組む

あるテーマについて、まず多読で知識をインプットし、その後に英会話でアウトプットする流れを作ろう。

たとえば「AI技術」について学びたいなら、まずAI関連の英語記事を5〜10本読む。語彙や背景知識が頭に入った状態で、英会話レッスンでAIについてディスカッションする。

この「テーマ連動型」の学習は、多読と英会話の相乗効果を最大限に引き出す方法だ。テーマを絞ることで語彙が定着しやすく、深い議論ができるようになる。

おすすめツール

多読と英会話を効率的に進めるためのツールを紹介する。

多読におすすめのツール

ツール特徴月額料金
Ta-doku英語多読に特化したサービス。レベル別素材が充実-
Kindle Unlimited500万冊以上の洋書が読み放題980円
Langaku集英社マンガを英語で読める無料〜980円

英語多読アプリの比較記事では、より多くのアプリを比較しているので参考にしてほしい。

多読ツールの中でもTa-dokuは、英語多読を始めたい人の入り口として使いやすい。自分のレベルに合った素材が見つけやすく、多読の習慣化をサポートしてくれるサービスだ。

英会話におすすめのツール

ツール特徴月額料金
スピークバディAIとの英会話練習。緊張せず何度でも練習できる1,983円〜
DMM英会話世界中の講師とオンライン英会話5,450円〜
ネイティブキャンプ回数無制限のオンライン英会話6,480円〜

AI英会話アプリのスピークバディは、人間相手だと緊張してしまう初心者に向いている。スピークバディの詳しいレビューもあるので確認してみよう。

まずは多読でインプットの土台を作り、ある程度自信がついたら英会話ツールでアウトプット練習を始めるのがおすすめだ。

よくある質問

Q: 英語多読だけで英語は話せるようになりますか?

多読だけでは話せるようにはならない。多読で語彙力や文法感覚は向上するが、スピーキングは「口を動かす練習」をしないと上達しない。多読でインプットを十分に蓄えたうえで、英会話レッスンやシャドーイングなどのアウトプット練習を組み合わせることが必要だ。

Q: 英会話から先に始めてしまいましたが、やり直すべきですか?

やり直す必要はない。英会話を続けながら、並行して多読を始めればよい。すでに英会話の経験があるなら、多読で語彙が増えるたびに「使える表現」が増えていく実感を得やすい。いまの英会話学習に多読を追加する形で進めよう。

Q: 多読はどのくらいの量をこなせば英会話に移行できますか?

目安として30万語〜50万語が一つの転換点だ。このあたりで「英語を読むのが苦でなくなった」と感じる人が多い。ただし、多読をやめて英会話に完全移行するのではなく、多読と英会話の比率を徐々に変えていく形が理想的だ。

Q: インプットとアウトプットの比率は固定すべきですか?

固定する必要はない。自分の英語レベルの変化に応じて、柔軟に比率を調整しよう。「最近リーディングが伸び悩んでいる」と感じたら多読の比率を上げ、「読めるけど話せない」と感じたら英会話の比率を上げる。自分の弱点を補う方向に比率を寄せるのが効果的だ。

まとめ

この記事のポイントを振り返ろう。

  • 英語多読と英会話のどっちを先にやるかなら、先に多読(インプット)を優先するのが効率的

  • クラッシェンのインプット仮説が示すとおり、理解可能なインプットの蓄積が言語習得の基盤になる

  • レベル別の最適バランスは、初心者は多読8:英会話2、中級者は5:5、上級者は3:7が目安

  • 多読と英会話は「どちらか」ではなく「両方」を組み合わせることで、総合的な英語力が最も効率よく伸びる

まずは今日から英語多読を始めてみよう。1日10分、自分のレベルに合った英文を読むところからスタートすれば、英会話で「使える英語」の土台が着実に積み上がっていく。

Aki

Aki

Ta-doku 開発者 / 英語多読実践者

英語多読歴3年。自身の多読経験から生まれた課題を解決するため、YouTube×AI多読サービス「Ta-doku」を開発・運営しています。

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