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学習Tips
英語多読のやり方|正しい方法と5つのステップ

英語多読のやり方|正しい方法と5つのステップ

「英語多読を始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」。そんな悩みを持つ人は少なくない。

多読はシンプルな学習法だが、やり方を間違えると効果が出ない。背伸びして難しい本を読んだり、辞書を引きながらじっくり読んだりするのは、多読ではなく精読だ。

この記事では、英語多読の正しいやり方を5つのステップで解説する。多読三原則の守り方から、レベルの選び方、習慣化のコツまで、今日から実践できる具体的な方法をまとめた。


英語多読の土台|多読三原則を理解する

英語多読のやり方を知る前に、まず押さえるべきは「多読三原則」だ。これは多読の創始者ともいえる酒井邦秀氏が提唱したルールで、多読の効果を引き出す土台になる。

3つのルール

  1. 辞書を引かない --- わからない単語は文脈から推測する。辞書を引くと読む速度が落ち、大量インプットのメリットが失われる

  2. わからないところは飛ばす --- 完璧に理解しようとしない。大意がつかめれば十分だ

  3. つまらなければやめる --- 合わない本に固執しない。さっさと次の本へ進む

この3つを守るだけで、多読の効果は大きく変わる。特に英語学習に真面目な人ほど「辞書を引かないなんて不安」と感じるが、ここを乗り越えるのが多読成功のカギだ。


英語多読のやり方|5つのステップ

ここからは、英語多読の具体的なやり方を5つのステップで紹介する。

Step 1: 自分のレベルを把握する

まず、自分の英語レベルを正しく把握することから始めよう。多読では**YL(読みやすさレベル)**という指標を使う。

YL対象レベル素材の例
0.0〜0.9超初心者(英語に自信がない)Oxford Reading Tree Stage 1〜3
1.0〜2.0初心者(中学英語がわかる)Oxford Reading Tree Stage 4〜9、ラダーシリーズLevel 1
2.0〜3.5中級者(高校英語がわかる)Penguin Readers Level 2〜3、Magic Tree House
4.0以上上級者(洋書に挑戦したい)Harry Potter、一般のペーパーバック

自分のレベルがわからない場合は、YL 0.5〜1.0あたりから試し読みしてみるのがいい。「簡単すぎる」と感じたらレベルを上げればいいだけだ。

Step 2: 98%理解できる本を選ぶ

多読で最も重要なのが「素材のレベル選び」である。言語学者のNation(2001)によれば、読んでいる英文の98%を理解できるレベルが効果的な多読の条件だ。

具体的な目安は以下のとおり。

  • 1ページに知らない単語が2〜3語以内

  • ページをめくるのが苦にならない

  • ストーリーの流れが自然に追える

  • 読んでいて「楽しい」と感じる

4つのうち1つでも満たさない場合は、レベルを下げたほうがいい。「簡単すぎる」くらいがちょうどいいのが多読の鉄則だ。

英語多読のおすすめ教材をレベル別に紹介した記事で、具体的な書籍選びの参考にしてほしい。

Step 3: 辞書なしで読み進める

本を選んだら、多読三原則を守りながら読み進める。読み方のポイントは3つだ。

速く読む必要はない。自分が心地よいペースで読めばいい。ただし、1文ずつ日本語に訳しながら読むのはNG。英語の語順のまま意味を追う意識を持とう。

わからない単語は飛ばす。前後の文脈から「たぶんこういう意味かな」と推測する。推測すらできなければ、そのまま無視して次へ進む。1ページで5語以上わからない場合は、そもそもレベルが合っていない。

つまらなければ次の本へ。義務感で読み続けても、インプットの質は上がらない。本が合わないと思ったら、遠慮なく次の本を開こう。

Step 4: 読んだ語数を記録する

多読の進捗管理に欠かせないのが「語数の記録」だ。記録することで、自分がどれだけ読んだのか客観的に把握できる。

記録すべき項目

  • 読んだ本のタイトル

  • YLレベル

  • 語数

  • 読んだ日付

  • 感想(ひとこと)

SSS多読法のマイルストーンは以下のとおり。

目標語数達成の目安この時点での変化
10万語1〜2ヶ月英語を読む習慣がつく
30万語3〜6ヶ月読む速度の向上を実感
100万語1〜1.5年英語力の明確な変化

スプレッドシートで管理してもいいし、読書記録アプリを使ってもいい。大切なのは、積み重ねが「見える」状態にすることだ。

Step 5: レベルを段階的に上げる

同じレベルの本をたくさん読んで「簡単すぎる」と感じたら、次のレベルに進むタイミングだ。

レベルアップの目安は以下のとおり。

  • 今のレベルの本を10冊以上読んだ

  • ページの98%以上をストレスなく理解できる

  • もう少し歯ごたえのある本を読みたいと感じる

レベルアップは0.5ずつ上げるのがコツ。YL 1.0からいきなりYL 3.0に飛ぶのは、挫折の原因になる。


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英語多読を習慣化する3つのコツ

やり方がわかっても、続かなければ意味がない。多読を日常に定着させるコツを3つ紹介する。

1. 既存の習慣にくっつける

「寝る前の15分」「通勤電車の中」「昼食後の10分」など、すでにある習慣に多読をセットで組み込む。新しい習慣を作るよりも、既存の習慣に乗せるほうがはるかに定着しやすい。

2. ハードルを限界まで下げる

「1日1ページ」でいい。最初から「1日30分」を目標にすると、できない日が続いたときに自己嫌悪に陥る。1ページ読めたらOK。それが3ページ、5ページと自然に増えていく。

スマホアプリで多読をするなら、ホーム画面のトップにアプリを置いておくのも有効だ。「開く」までのステップが少ないほど続きやすい。

3. 仲間やコミュニティを見つける

一人で黙々と続けるのは、想像以上に大変だ。SNSで多読仲間を見つけたり、多読コミュニティに参加したりすると、モチベーションが維持しやすい。

読んだ本の感想を共有する、語数の記録を報告し合うなど、他者との接点があるだけで継続率は上がる。

多読が続かないときの対処法は、英語多読が続かない原因と具体的な対策でさらに詳しく解説している。


やってはいけない多読のやり方

正しいやり方とあわせて、避けるべきやり方も知っておこう。

難しすぎる本から始める

「せっかくだからハリーポッターを読みたい」という気持ちはわかるが、YL 5.0以上の本を初心者がいきなり読むのは無謀だ。挫折のリスクが極めて高い。

英語多読を初心者が始めるための具体的なステップを参考に、まずは自分に合ったレベルから始めてほしい。

辞書を引きながら読む

辞書を引くこと自体は悪くない。ただし、それは多読ではなく精読だ。多読の時間に辞書を引くと、読む速度が落ち、大量インプットのメリットが消える。

辞書は精読の時間に使い、多読の時間は辞書なしで読む。この使い分けが大切だ。

1冊を完璧に理解しようとする

多読は「量」で勝負する学習法だ。1冊の完璧な理解よりも、10冊の快適な読書を選ぶほうが成果につながる。7〜8割理解できれば十分だ。


まとめ

英語多読のやり方を5つのステップで解説した。要点を振り返ろう。

  • 多読三原則(辞書を引かない・わからないところは飛ばす・つまらなければやめる)が全ての土台

  • 5ステップ: レベル把握→98%理解の本を選ぶ→辞書なしで読む→語数を記録→段階的にレベルアップ

  • 習慣化のコツ: 既存の習慣に組み込む、ハードルを下げる、仲間を見つける

  • 避けるべきこと: 難しすぎる本、辞書引き読み、完璧主義

まずはYL 0.5〜1.0の本を1冊手に取ってみてほしい。5分で読み終わる。その5分が、多読の第一歩になる。

英語多読の全体像をつかみたい方は、英語多読の効果・やり方・教材をまとめた完全ガイドも参考にしてほしい。

Aki

Aki

Ta-doku 開発者 / 英語多読実践者

英語多読歴3年。自身の多読経験から生まれた課題を解決するため、YouTube×AI多読サービス「Ta-doku」を開発・運営しています。

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