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学習Tips
イマージョン英語学習のデメリットと、それでも続ける理由

イマージョンが良さそうだとわかった。理屈は納得した。でも「本当に続けられるか」という不安は消えない。

この記事はそういう人に向けて書きました。イマージョンのデメリットを隠さずに全部出します。そして、それぞれに「では、どうするか」という対処法をセットで伝えます。時間がかかる——これは事実ですまず、これを最初に言わなければなりません。イマージョンで英語力を身につけるには、トータルで2,000時間以上の接触が必要と言われています。毎日2時間確保できたとして、単純計算で約3年。「じゃあ意味ないじゃないか」と思った方、少し待ってください。

比較してみると、話が変わってきます。英会話スクールに週2回通う場合、1回90分として年間144時間。2,000時間に達するのに14年かかります。月謝が3万円なら、累計500万円を超えます。しかもその時間の多くは、予習・復習・通学といった付随コストを含んでいません。

イマージョンの2,000時間は、映画を観たり、好きなポッドキャストを聞いたり、読みたい本を読んだりする時間の積み上げです。苦行の3年ではなく、自分が選んだコンテンツを楽しむ3年、と捕えると印象がかなり変わります。

対処法は「積み上げを見える化すること」です。1日30分でも2時間でも、学習した時間と語数を記録し続ける。記録が増えていくこと自体がモチベーションになります。「今日も終わった、積み上がった」という感覚は、終わりのない学習を続ける上でかなり大きな支えになります。教材選びに迷う——カリキュラムがない不安学校の授業や英会話スクールには、誰かが設計したカリキュラムがあります。「今日はここ、来週はあれ」と指示してくれる仕組みがある。イマージョンにはそれがありません。

「何を使えばいいのかわからない」「間違った教材を選んだら時間を無駄にしてしまう」という不安、私も最初に強く感じました。

ただ、これは考え方を1つ変えると楽になります。イマージョン学習において、完璧な教材を選ぶことより、続けられる素材を選ぶことの方がはるかに重要です。素材選びで意識してほしい基準は、「6〜7割理解できて、かつ興味があるジャンル」であること。この2つが揃っているかどうかです。

対処法は「まず5本試して、1〜2本に絞ること」です。完璧な教材を探すために1週間使うより、手近なものを試して1週間続けられた素材を正解にする方がよいです。続けられた、それだけで合格です。成果が見えにくい時期がある——サイレントピリオドとはイマージョンを始めてしばらく経っても、「英語がしゃべれるようになった気がしない」「TOEICのスコアが上がっていない」という時期があります。

これは「サイレントピリオド(沈黙期間)」と呼ばれる段階で、脳が大量のインプットを処理・分類している最中の状態です。表面上の変化が出てこないのは、変化が起きていないからではなく、変化が「まだ内側にある」からです。子どもが言語を習得するときも、最初の1〜2年は聞くばかりでほとんどしゃべりません。それが突然、文を作って話し始める。あのプロセスと同じことが起きています。

この時期にTOEICのスコアや会話力で進捗を測ろうとすると、変化が見えず苦しくなります。成果ではなく、「量」で進捗を測るのがこの段階の正解です。スコアではなく語数で自分の進捗を見ることで、「変わっていない」という焦りを「積み上がっている」という実感に置き換えることができます。試験対策には向かない場合があるTOEICや英検の短期スコアアップを目標にしている場合、イマージョンだけで臨むのは非効率です。試験には試験特有の出題傾向があり、問題形式に慣れること、頻出表現を覚えること、時間配分の練習をすることは、イマージョンでは補いにくい部分です。3か月後に英検準1級を受けなければならない、来月TOEICで730点が必要、という状況なら、試験対策を主軸にしてイマージョンを補助に置く使い方が現実的です。

ただし、長期で見ると話が変わります。イマージョンで育てた「英語を英語のまま理解する力」は、最終的に試験のスコアにも反映されます。短期的な試験対策と、長期的なイマージョンは矛盾しません。時間軸の問題として整理するとよいと思います。それでもイマージョンを選ぶ理由英語の流暢さとは、意識せずに英語が出てくる状態のことです。聞いた瞬間に意味がわかる、話したいことが自然に口から出る。この状態を支えているのは「無意識の知識」です。

講師や単語帳・文法書では、この無意識の知識が育ちません。これらの方法で積み上がるのは「意識的な知識」——説明できるけれど、会話のリアルタイムには間に合わない知識です。どれだけ勉強しても、流暢さにたどり着けないのはそのためです。

無意識の知識が育つのは、大量の理解可能なインプットを受け取り続けたときだけです。これはイマージョン以外の方法では代替できません。時間がかかるのは事実です。でも、他の方法では時間をかけても到達できない場所に、イマージョンは確実に連れていってくれます。

イマージョンを続けていると、ある日「あ、字幕を追わずに内容が入ってきた」という瞬間が来ます。以前は音の塑塩にしか聞こえなかったものが、意味として届くようになる。その感覚は、単語帳を何周しても経験できないものです。まとめ——デメリットを知った上で続けるために時間がかかる → 記録して積み上げを見る教材に迷う → 5本試して続けられたものが正解成果が見えない → 量で測る、スコアで測らない試験には非効率 → 短期は試験対策を主軸に、長期はイマージョンで基礎を育てるデメリットは全部あります。ただ、どれも「だからやらない理由」にはならないと、実際に続けてみて感じています。続けるための心構えは一つだけ、「量を積み上げることだけ考える」です。スコアでも話せるかどうかでもなく、今日も積み上がったかどうか。それだけを基準にすると、不思議と続きます。

今日やることは1つだけです。好きなジャンルの英語コンテンツを残ゆ15分だけ見てみてください。それが今日のイマージョンの全部です。

具体的な始め方についてはイマージョン英語学習 始め方ガイドにまとめています。語数の記録はTa-dokuを使いながら、少しずつ積み上げていきましょう。関連記事なぜ日本人は英語が話せないのか|科学が示す唯一の解決策はイマージョン — 英語が伸びない根本的な理由イマージョンとは?留学なしで英語が身につく理由と具体的な始め方 — イマージョンの定義と仕組みイマージョン英語の効果|実録とデータで見る変化のタイムライン — 変化がいつ頃現れるかイマージョン英語学習のやり方|1日のスケジュール実例 — 続けられるルーティンの作り方

Aki

Aki

Ta-doku 開発者 / 英語多読実践者

英語多読歴3年。自身の多読経験から生まれた課題を解決するため、YouTube×AI多読サービス「Ta-doku」を開発・運営しています。

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