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英語多読でTOEICは上がる?効果とスコア別活用法

英語多読でTOEICは上がる?効果とスコア別活用法

「多読でTOEICのスコアは本当に上がるのか?」。多読に興味はあるけれど、TOEIC対策として効果があるのか疑問に思う人は多い。

結論から言えば、多読はTOEICスコアアップに効果がある。ただし、即効性のある「TOEIC対策」ではなく、英語の基礎力を底上げする「間接的な効果」だ。この違いを理解しておかないと、期待はずれに終わる可能性がある。

この記事では、多読がTOEICにどう効くのかを研究データとともに解説し、スコア別の活用法を具体的に紹介する。


多読がTOEICスコアに与える効果:研究データ

多読とTOEICスコアの関係は、複数の研究で裏付けられている。

読語数とスコアの相関

日本の大学で行われた調査では、多読の読語数とTOEICスコアに明確な相関が見られた。

年間読語数平均TOEICスコア
約31万語435点
約82万語498点
約180万語604点

31万語から180万語に増やした学生は、平均で約170点のスコアアップを達成している。もちろん多読だけの効果ではないが、読語数と相関があるのは明らかだ。

多読が伸ばす3つのTOEICスキル

多読がTOEICに効く理由は、以下の3つのスキルを自然に鍛えるからだ。

  1. 読解スピード

大量の英文を読むことで、英語を左から右へ、英語の語順のまま理解する力が身につく。TOEICのPart 7(長文読解)は時間との戦い。多読で鍛えた読解スピードが直接的に効く。

  1. 語彙力

多読では、同じ単語に何度も異なる文脈で出会う。単語帳で暗記するよりも、文脈の中で自然に覚えた語彙のほうが定着率が高い。特にPart 5(短文穴埋め)やPart 6(長文穴埋め)で、語彙力の差がスコアに直結する。

  1. 文脈推測力

多読では辞書を引かずに読み進めるため、「知らない単語の意味を文脈から推測する力」が育つ。TOEICのPart 7では、1つの単語がわからなくても全体の意味をつかめることが求められる。まさに多読で鍛えた力がそのまま活きる場面だ。


TOEICスコア別:多読の活用法

多読の効果を最大化するには、自分のTOEICスコアに合ったレベルで読むことが重要だ。

400点未満:超やさしい素材から始める

このレベルでは、英語の基礎力そのものを鍛える段階。多読はその基礎力構築に最適だ。

おすすめ素材:

  • Oxford Reading Tree(ORT):ステージ1〜3

  • Graded Readers:Level 0〜1(Penguin Readers, Oxford Bookworms)

  • 絵本(1ページ1〜2文のもの)

目安: 1日15分、月3〜5万語。まずは「英語を読むことに慣れる」段階。

400〜600点:多読の効果が最も出やすいゾーン

多読の効果が最も実感しやすいのがこのスコア帯だ。基礎的な文法と語彙はあるが、英文を読むスピードが遅い。多読で読解スピードを上げることで、Part 7のスコアが大きく伸びる可能性がある。

おすすめ素材:

  • Graded Readers:Level 2〜4

  • ラダーシリーズ:Level 2〜3

  • 英語ニュースアプリ(StudyNow、News in Levels の Level 1〜2)

目安: 1日20〜30分、月5〜10万語。「英語を英語のまま理解する」感覚を掴む段階。

600〜800点:多読+TOEIC対策の併用が効果的

このレベルになると、多読だけでTOEICスコアを伸ばすのは効率が落ちてくる。多読で英語の基礎体力を維持しつつ、TOEIC特有の問題形式への対策を並行して行うのがベストだ。

おすすめ素材:

  • 一般の洋書(ペーパーバック)

  • 英語ニュース記事(BBC、CNN、レシピーアプリ)

  • YouTube動画のAI要約テキスト(Ta-doku

目安: 1日30分、月10〜15万語。「読むこと自体が楽しい」と感じる段階。

800点以上:多読は英語力維持と仕上げに

800点以上なら、多読はスコアアップよりも英語力の維持と、さらなるレベルアップのための習慣として位置づけよう。洋書やネイティブ向けの記事を日常的に読むことで、満点レベルの語彙力と読解スピードが自然と身につく。

おすすめ素材:

  • 一般の洋書(ジャンルは問わない)

  • The Economist、Harvard Business Review等の専門メディア

  • 興味のある分野の英語ブログや論文


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多読でTOEICスコアを伸ばす3つのコツ

コツ1: TOEIC対策と「完全に分ける」

多読中にTOEICの問題を意識する必要はない。多読の時間は「楽しく読む」ことだけに集中しよう。TOEIC対策は別の時間に行う。多読は英語の基礎体力を作るトレーニングであり、試合(TOEIC本番)の練習とは別物だ。

コツ2: 語数を記録する

多読の効果はすぐには実感しにくい。だからこそ、読んだ語数を記録しておくと、モチベーション維持に役立つ。前述の研究データのように、「30万語読んだ」「50万語読んだ」という積み重ねが、着実にスコアに反映される。

コツ3: 「98%理解できるレベル」を守る

何度でも強調するが、自分にとって「ちょっとやさしいかな」と感じるレベルの素材を選ぶこと。難しい素材を無理に読んでも、読むスピードが落ち、多読のメリットが薄れる。「楽に読める」素材をたくさん読むほうが、結果的にTOEICスコアも伸びる。


多読とTOEIC対策の理想的なバランス

目標スコア多読の比率TOEIC対策の比率期間の目安
400→500点70%30%3〜6ヶ月
500→600点60%40%3〜6ヶ月
600→700点40%60%3〜6ヶ月
700→800点30%70%3〜6ヶ月
800→900点20%80%6ヶ月〜1年

スコアが低いほど多読の比率を高くし、基礎力を底上げする。スコアが上がるにつれて、TOEIC対策の比率を高め、問題形式への慣れを重視する。


まとめ

多読とTOEICの関係について、要点を振り返ろう。

  • 多読はTOEICに効く: 読語数とスコアには正の相関がある

  • 伸びるスキル: 読解スピード、語彙力、文脈推測力

  • 最も効果的なゾーン: TOEIC 400〜600点台

  • 即効性はない: 効果が出るまで3ヶ月〜半年かかる

  • TOEIC対策とは分けて取り組む: 多読は基礎体力作り

まずは自分のスコア帯に合った素材を選び、1日15分の多読を始めてみよう。3ヶ月後、Part 7を読むスピードが変わっていることに気づくはずだ。

英語多読の効果についてさらに詳しく知りたい方は、英語多読の効果を科学的に解説した記事を参考にしてほしい。多読のやり方の基本は、英語多読の具体的なやり方でまとめている。英語多読の全体像については、英語多読の完全ガイドをチェックしてほしい。

Aki

Aki

Ta-doku 開発者 / 英語多読実践者

英語多読歴3年。自身の多読経験から生まれた課題を解決するため、YouTube×AI多読サービス「Ta-doku」を開発・運営しています。

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